人にはそれぞれファンタジーがある。
私のファンタジーはTokyo BOOK OFF Landである。
なるべくなら手ぶらで行きたい。
宝を持ち帰る可能性もあるので、持つならばリュックが好ましいが、肩もウキウキ上下しているのでやはり何も持たず、ポケットに1,000円札を忍ばせただけのチノパンとTシャツでありたい。
ジーパンよりチノパンの方が文庫本がたくさん入るのだ。
まずは110円のコーナーをチビチビと横にずれながらタイトルを全て読んでいく。気になったら手にとってパラパラ。
この110円コーナーは決して侮ってはいけない場所なのだ。
声を大きくして言いたくないほどに。
だってここはたくさん売れた本、ベストセラーが最後に輝く舞台だから。
売れた本はやはり面白い。
それなのにこの値段ときた。
一目散にDREAMS COME TRUEである。
そのあとDVDの550円コーナーで懐かしお気に入り映画を物色する。
ふた昔前の映画は、川沿いの雨林でもなかなかみつからないので、瞬きもせずに端からチェックしていく。
そして趣味、児童書ときて1周目が終了。
記憶をたぐりよせてから、忘れられなかった本やDVDを1,000円で収まるようにうまくやりくりしてレジへGOだ。
あぁ、なんて素敵なアミューズメントパーク。
これからもワタシの味方でいてほしい。